診療内容・特色
当院は日本呼吸器学会認定施設に指定されており、当院呼吸器内科では、主に日本呼吸器学会専門医・指導医が診療に従事しております。また、新潟大学呼吸器・感染症内科、呼吸器外科と連携した専門外来も御座います。
呼吸器内科では、せき、たん、息苦しい、胸が痛い、呼吸をするとぜぇーぜぇー、ヒューヒューする、睡眠中に呼吸が止まるなどの症状の方や、健診や人間ドックで胸部レントゲン検査や呼吸機能検査等の異常が認められた方の診療を行っています。
以下に呼吸器の主な病気をご説明致します。
肺炎
肺は外の空気を取り込みますので、空気中のウイルスや細菌などの病原微生物を吸い込み、肺炎を起こすことがあります。また、加齢に伴い飲み込む力が低下し、口の中にいる細菌を誤って肺に吸い込むことにより、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。日本呼吸器学会の診療ガイドラインに基づいた抗菌薬を使用し、原因となっている細菌を退治する治療が行われます。当院では、歯科医、歯科衛生士、言語聴覚士、認定看護師、管理栄養士が、口や歯の状態や飲み込む力を評価し、適当な食事の形態や食べる姿勢を御指導し、誤嚥性肺炎を防ぐ取り組みも行っております。
気管支喘息
気管支喘息は、空気の通り道である気管支の炎症により、気管支が狭くなって呼吸がゼェゼェと苦しくなり、また、気管支が敏感になって咳や痰が出やすくなります。咳が主体の咳喘息という病気もあります。治療はステロイド吸入を主軸とし、症状に応じて内服薬も追加されます。治りにくい喘息の場合、生物学的製剤が使用されます。
慢性閉塞性肺疾患 (COPD)
慢性閉塞性肺疾患は「肺の生活習慣病」とも言われ、主な原因は喫煙で、咳、痰、呼吸困難が特徴的な症状です。呼吸が苦しいため、体を動かすのがおっくうになり、骨粗鬆症、抑うつ、糖尿病など他の病気にもなりやすくなります。喫煙習慣のある方には禁煙を強くお勧めします。治療は気管支を広げる吸入薬を主体に、食事療法、歩行、呼吸リハビリテーションを組み合わせることがあります。咳、痰や息切れのある方は早めに受診して下さい。
肺がん
日本肺癌学会による肺癌診療ガイドラインに基づいた診療が行われています。肺のCT (コンピュータ断層画像)上、肺がんが疑われた場合は、気管支内視鏡検査が行われます。病変から採取された細胞や組織は、顕微鏡検査や遺伝子検査により、肺がんの性質を調べます。次に、肺がんの広がりの程度に基づき、臨床病期が定められ、治療方針が決定します。当科では肺がんに対する薬の治療に加え、緩和療法を行っております。手術や放射線療法が必要な場合は、専門機関をご紹介しております。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。高血圧や脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が高く、また日中の眠気が居眠り運転事故などの原因になります。いびきや日中の眠気、起床時の頭痛・倦怠感がある方は、ご相談ください。自宅でできる簡易スクリーニング検査を行い、必要に応じて1泊2日の検査入院で精密検査(睡眠ポリグラフィー検査)を行います。
スタッフ紹介
病院長
吉澤 弘久
略歴 |
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認定資格・所属学会 |
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副院長
栗山 英之
略歴 | 1994年 新潟大学医学部卒業 医学博士 |
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認定資格 |
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本呼吸器学会専門医・指導医 |
所属学会 |
日本内科学会 日本呼吸器学会 日本呼吸器内視鏡学会 日本肺癌学会 |
部長
杵渕 進一
略歴 | 平成8年 新潟大学医学部卒業 医学博士 |
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認定資格 |
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本呼吸器学会専門医・指導医 |
所属学会 |
日本内科学会 日本呼吸器学会 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 日本睡眠学会 日本結核病学会 |
部長
遠藤 啓一
略歴 | 平成8年 新潟大学医学部卒業 医学博士 |
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認定資格 |
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本呼吸器学会専門医 |
所属学会 |
日本内科学会 日本呼吸器学会 |
医長
吉田 欣也
外来診療時間
受付時間は「外来診療担当医表」をご確認ください。